こんにちは!皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
さてさて、今回は先日読んだジョージ・オーウェル『1984』(高橋和久訳、早川書房)が衝撃すぎたので、頭の整理のためにシェアさせていただきます。じつは、このブログ記事、書いている途中に内容が消えてしまい、もう書く気力が…。笑。もう書くのをやめようかと思ったのですが、私にとっては重要な気づきがあったので、やっぱりここできちんと言語化しておこうと思いました。というわけで、めげずにもう一度書きます。
ジョージ・オーウェル『1984』を一言で表現すると、ヤバイ!です。笑。
大雑把すぎますが、ヤバイ。笑。
「洗脳」のカラクリを解き明かす本です。
言語統制 → 思考統制
どのように言語統制が行われ、思考が画一化されていくのか。
そのプロセスがリアルに肌で感じられる一冊でした。
そして、最後の付録まで読む人がどれくらいいるのかわかりませんが
私は「付録」にも大きな衝撃を受けました。
付録には、思考を画一化させるための「言語政策(言葉づくり)」の仕組みが解説されています。
そして、最後の付録まで読んで、私は大きな発見をしました。
この本は恐ろしい洗脳の方法を描いているわけですが
その仕組みを逆に「活用」することもできるのではないかと考えたのです。
つまり、私たちの「洗脳を解く方法」として使えるのではないか?と思ったのです。
以下、この本とは直接の関係がありませんが、読後、私が考えたことをシェアします。
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私たちは単語1つ1つに色んなイメージを持っています。
ある単語を聞くと、感じる雰囲気、思い浮かべるカラーのようなものがあり、何か連想をします。
たとえば、私は「肉まん」と聞くと、アツアツで肉汁たっぷりの肉まんを食べてホクホク温まっているシーンを思い浮かべます(というのは、私だけではないはずですよね w )。
中華料理を連想する人もいるかもしれません。そして、中華料理に対して、いいイメージを持っている人もいるかもしれませんし、あまり良くないイメージを持っている人もいるかもしれません。
私は前者です。私は小さな頃から日本で美味しい中華料理を食べてきたので、「中華料理=美味しい」という良いイメージを持っています。しかし、世の中には、中華料理に良いイメージを持っていない人もいます。実際に、中華料理が好きではないという人に出会って、私は「そうか。中華を美味しいと思わない人もいるのだな」と、広い世界を知ることになりました。
私たちが1つの単語から連想するものは決して同じものではないわけです。
私たちは1つの「単語」を聞くと、そこから色んな連想をします。そして、その単語に対してポジティブなイメージを持ったり、ネガティブなイメージを持ったりします。
そして、大事なことは、私たちが「単語A」から思い浮かべる「イメージA」は、私たち1人1人の思い込みによってつくられたものであって、決して普遍的な「正しさ」ではないということです。
私たちが持っている「イメージ」は、私たちの過去の体験・私たちを取り巻く世間・メディアなどが作り上げた「虚構」なのです。
その「虚構(イメージ)」が上手く機能していれば良いのですが
無意識のうちに、私たちは「虚構(イメージ)」に縛られてしまっていることがあります。
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もしも今、皆さんが夢に向かって楽しく充実した毎日を送っているとしたら
未来への「ポジティブなイメージ」が自分の味方になって後押ししてくれているのでしょう。
もしも今、苦しい日々を送っているとしたら
未来への「ネガティブなイメージ」にのみ込まれてしまっているのかもしれません。
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一見、信じがたいかもしれませんが
私たちは、自分が思い描く「夢」にさえネガティブなイメージを持っていることがあります。
そして、それは無意識のうちに自分の「敵」となり、夢の実現を邪魔してきます。
たとえば、ある人が「幸せになりたい」と思っているのに
「幸せ=不幸を味わうからこそ感じられるもの」というイメージを持っているとしましょう。
そうすると、「幸せ」のイメージに「不幸」がセットで付いてくるので
幸せを望めば望むほど、不幸を体験しなければならないという矛盾が生じてきます。
「幸せになるためには不幸を味わなければならない」という「思いこみ」があるため
幸せを望みながら、無意識のうちに不幸を求めていくのです。
そして、その無意識が、幸せを実現するための邪魔をしてくるわけです。
わかりにくいかもしれませんが……なんとなく、わかりますか?
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何が言いたいかというと
「思いこみ」を持っていませんか? ということです。
きっと、私にもたくさんの思いこみがあるのだと思います。
過去の体験から、常識から、メディアから刷り込まれた「思いこみ」が私にもきっとたくさんあります。
まずは、それを「思いこみ」だと気がつくことから、世界の見え方が変容してくるのではないでしょうか?
洗脳するプロセスを描いた本を読んで
逆に、刷り込まれた「洗脳を解きほぐす方法」に気がついたような気がしました。
皆さんには何かネガティブな「イメージ(思いこみ)」を持っていることはありませんか?
仕事・家庭・恋愛・人間関係など、何か上手くいかないことがあったら、自分がそこにネガティブなイメージを持っていないかどうか、なぜネガティブなイメージを持っているのか、分析してみるといいかもしれません。
そして、その「単語A」を「イメージA」から切り離し、「イメージB」に接続することはできないでしょうか?
例)「仕事」=「大変」というイメージがある
なぜなら、前職の仕事が自分に合わなかった。上司と合わなかった。一般的に、仕事するのは大変と言われる。
→ しかし、「前職」というのは、無数にある職場のなかの1つ、無数にある仕事のなかの1つに過ぎない。本当に、それで、すべての「仕事=大変」と言えるのか?
→ 本来、仕事には、無数の職種があり、人間には色んな人がいて(みんながみんな嫌な上司みたいな人ではない)、色んな働き方があるはず。
→ 「仕事=楽しい」というイメージに切り替えられないか?
→「仕事=楽しい」にするためには、どんな行動をすればいいのか?
→「仕事=楽しい」になるためのアイデアが浮かんでくる
こんなふうに、自分の「思いこみ」に気づき、その「思いこみ」を引き剥がし、別の「いいイメージ」に接続することはできないでしょうか?
簡単にですが、こんなメソッドを作ってみました。
気になる方は、ちょっと試してみてください。自分の意外な思い込みに気がつけるかもしれません。
思い込みから脱却するメソッド
1、上手くいっていないことは何か? 「単語A」を書いてみる。
2、「単語A」から連想するものをどんどん書き出してみる。きっとネガティブなイメージでいっぱいなはず。笑。
3、連想したものを眺めて、客観視してみる。
自分が連想したものは本当に「正しい」のか? 疑ってみる。
4、単語を「別のイメージ」(連想したイメージとは正反対のイメージ◯◯)に無理やり結びつけてみる。
そして、「単語Aは◯◯である」と仮定してみる。
5、「単語Aは◯◯である」という前提に立つ。
6、どうしたら「単語Aは◯◯である」と感じられるようになるのかを考えてみる。
7、アイデアを行動に移す
というわけで、ジョージ・オーウェル『1984』の洗脳の仕組みを逆手に活用してみる方法、いかがでしたでしょうか?
まったく、デンマーク情報ではありませんねw
たまには、こんな日も^^